リフォーム会社に勤めていた頃、多くの方が断熱のために二重窓を選ばれていました。その効果は十分に理解していたものの、既製品の“後付け感”がどうしても気になってしまって…。
そんな私が選んだのは、中空ポリカを使った手作りの二重窓。自然素材の持つ温もりと、時間とともに味わいが増す風合いを大切にしたかったのです。
断熱、そして採光、私の好きな窓であること。
それらを叶える為に中空ポリカを採用し、二重窓をDIYすることにしました。
“寒さ対策”だけじゃない。心もほっとする窓づくり
日当たりがあまりよくないわが家では、光も断熱も、どちらも大切です。
中空ポリカなら、やわらかい光を室内に取り込みながら、外からの視線は適度にカット。
人影は見えるけれど、中の様子までは見えないという安心感がとても心地よいです。
そして、フレームに使った木のぬくもりが、空間にやさしさを添えてくれました。
自然素材って、ただ“見た目”の話ではなくて、なんだか心をやわらかくする力がある気がします。
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今回DIYしたのは、腰高窓サイズ(およそ110×150cm)の窓です。
業者に施工を依頼すると、5万円以上はかかるかと思いますが、1万円ちょっとで作ることができました。
フレーム等、素材次第でもっとお手頃に済ますことも可能
中空ポリカのいいところは、
カッターでカットができる、加工のしやすさ。
高い、断熱性。
中空ポリカを使用した二重窓は、熱の伝導を抑える効果があります。
例えば、一般的な単板ガラスの熱貫流率が約6.0 W/m²Kであるのに対し、中空ポリカを使用した場合、約3.0 W/m²Kまで低減されることもあります。
そして、なんといっても丈夫さです。
この二重窓を作ってから2年ほど経過しますが、ほぼ毎日ソファーで逆立ちをする子どもたちの足を中空ポリカ窓が支えてくれてます。
元々つけていたカーテンを外し、残ったカーテンレールを利用し、植物を飾れるのも嬉しい点です。小さい子どもがいるわが家で困っていた植物の置き場も、カーテンを外すことで解決してくれました。
中空ポリカで作った二重窓は、断熱性だけでなく、部屋全体の雰囲気を柔らかくしてくれました。
植物と木のフレーム、温もりと明るさを部屋にもたらし、自分で作った満足感。
完璧な窓ではないかもしれないけれど、その歪さもお気に入りです。
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